3月日録(下旬)
2014年 04月 01日
ハーローワークへ失業の認定へ行く。別に問題なし。
3月某日 はれ 春一番吹く
近くにある川の土手に菜の花が咲いているのを見つけた。近づいてみると、近所の幼稚園の園児が育てているらしい。きれいに咲いているのでカメラを持って写真を撮りに行った。春だなと感じてしまう。
その足で、近所の本屋さんに雑誌と本を買いに行く。本をを持ってレジに行くと、今日からポイントカードを始めたという。
本屋さんのポイントカードをいくつか持っている。三省堂書店の「CLUB SANSEIDO」 と丸善の「honto」、 東京堂の「Paper Back Club」 である。すべてお茶の水時代に作ったものだ。でももうお茶の水にはそうそう行かないので、あまり使うこともあるまい。「honto」などポイントの有効期限が短いのか、どんどんポイントが減っていく始末。メールでポイントの有効期限が近づいている教えてくれるけど、わざわざ交通費を使って行く方が高くつくから、このメールを見る度に腹が立ってくる。むしろ自宅に近い今日のお店の方を使う頻度が高そうだ。ということでこの店のポイントカードを作った。「honto」はもう持ち歩かないことにした。
散歩がてら写真を撮り、その足で本屋さんへ行ったのだが、今日は南風が強く、気温も上がっている。ちょっと着すぎたようで、汗をかいてしまった。なぜか飛行機が何機も低空を飛んでいた。強風のせいかもしれない。
今日は彼岸の入りである。午後からお墓に行って掃除をし、花を手向け、線香をあげてきた。いままで彼岸の入りにお墓の掃除を妻が一人で行ってやっていたのだが、今日は私も行き、お墓の掃除をする。平日にお墓の掃除をするのは初めてである。
家に戻り、仏壇に線香をあげる。部屋に線香の香りが漂う。子供の頃は線香のにおいが嫌いだったのだが、今は案外いいものだと思えるようになっている。これも歳のせいなのだろうか?
3月某日 雨
Kindleでまだ読んでいないものがあったはずだと思い、それを読む。いつも不思議に思うのだが、Kindle読んでいるとページが早く進む。画面のサイズとか文字の大きさとか、そんなものが読みやすくさせているのかもしれない。
でも読んでいてなにか物足りなさをを感じてしまう。特に今回読んだ本が意外に良かったので、これを本でちゃんと読みたいな、と思ってしまったのだ。で、バカみたいに本を買ってしまった。
私はいわゆる電子書籍を否定していないし、結構使い勝手はいいと思っているけれど、どうも小説を読んでいるというより、なにか資料を読んでいる感覚に陥ることがある。だからページをめくるときも、パソコンをスクロールするみたいな、必要なところだけを読むみたいなところ出てきてしまう。もちろんページのすべてにを目を通しているのだが、あまりにもあっけなく、次のページに行ってしまう。
それに今回みたいな連作短編となると、一つの話が終わって、次に話でまったく違う展開になると、何のことかわからなくなって、元に戻ろうとすると、どこへ行っていいのかわからない。本だとだいたいこの辺だな、と見当がつくのだが、それがうまくできない。
さらに私は本を読むとき、気に入った文章があると、そこに付箋を貼って、あとでそれを書き出している。Kindleの場合ハイライトとして文章のところを反転させることができ、あとでパソコンにつなげばそこだけをテキストとして取り出すことができる。しかし簡単にコピペができるため、手入力するときに感じられる、作家の句読点の打ち方や、書き方などを味わうことができない。文章を写すというのは、自分が文章を書くときに、結構参考になるものなのだ。この手間が文章の書き方を勉強している、と思っている。
3月某日 はれ
孫たちと回転寿司へ行った。孫は回転寿司は初めてである。我々は、孫に「目の前のお寿司が急いで取らないとさーっと行っちゃうよ」とちょっと脅かしていた。そしたら我々が席に着くまえに、孫はさっと席に座り込み、目の前の来ているお寿司を取ろうとした。我々は慌ててしまい、「○○ちゃん、まだまだ!」と止めにかかる。孫はお寿司が目の前をさーっと行ってしまうことを恐れて、とにかく早く取らなければならない、と考えたのだろう。
私たちはおもしろがって孫と話していたのだが、それを孫は孫なりに真剣に考えたのだ。だからそんな行動を取った。小さな子供には大人の冗談や戯れ言など通じないことを知らされる。ちゃんと説明しないといけないのだ。
我々は席について、孫にわかるように説明する。孫は自分の好きなお寿司が目の前に置かれたとき、安心したように食べていた。また次に来たお寿司を取らせてもらい、楽しんでいた。ここではとにかく興味津々だったのだろう。これまでのように気が散ることなく、お寿司を食べながら、廻ってくるお寿司をずっと眺めていた。
食事を終えて、孫たちを駅まで送っていき、別れるとき、孫は「ごちそうさまでした」と言うのに驚いてしまった。たぶん大人達が言っている言葉を覚えていて、このとき口に出したのだろう。その言葉を聞いたとき、孫に大人が入り込んで言っているように感じた。
孫はもうすぐ三歳になる。
3月某日 はれ
先日買ったベッドが届く。ベッドを置く関係で部屋を仏間からもう一つの和室に移ることとなった。ベッドの高さはそれほど高くなく、窓のすぐ側なので、横になって外が眺められる。いい感じだった。これは昼間窓を開けて、ここで横になって本を読むのに持ってこいだ。ただ今は花粉の問題があるので窓を閉めたまま、外を眺めている。日の光があたり、明るい。
一晩寝てみて、ベッドっていいもんだな、と感じた。ぐっすり寝られたのである。腰も伸びた感じで、今までにない感覚だ。ベッドを買ったのは、私の腰のためでもあるが、ふと、自分が介護用ベッドに寝ている感覚に陥らなくもない。それを思うとえらく歳をとったみたいだ。
3月某日 はれ 東京にサクラ開花宣言が出される
今日はかなり暖かい。テレビでは今日こそ東京にサクラの開花宣言が出されるぞ、となぜか興奮気味に伝えている。気象庁の人間が靖国神社にある標準木を見に来て、開花宣言を出し、それを聞いたおばさんたちが拍手をしている光景が流れていた。サクラは確かにきれいだけれど、開花宣言がそんなに興奮することなのかなあ、と思った。だってうちの近くにある親水公園のサクラはもう咲いている。宣言に何の意味があるのかわからない。
就活をしている実績を残すために近くのハローワークに行く。
3月某日 くもり
図書館から予約していた本が入荷したとメールで連絡がある。入荷というのはおかしいか。私の順番が回ってきたということだ。川上弘美さんの『東京日記』の最新刊だ。前の巻はすべて図書館で借りて読んでいたので、わざわざ買うまでもないか、と思い予約した。予約待ちがその時9人とあったので、それほど時間もかからないだろうと思ったのだ。これが何百人も待っているとなると、そこまでして待つ気持ちも失せるが、9人ぐらいなら、近いうちに借りられると目論んでいた。
それに図書館の本をネットで予約するというシステムに興味もあった。面白いのは予約は本ではなく、“資料”というところにこだわることである。なんで本じゃいけないんだろうか?図書館にあるのは本ではなく資料なんだということか。おもしろものだ。
ついでに浅田次郎さんと佐伯一麦さんのエッセイを借りてくる。
3月某日 雨のちくもり
朝から雨模様。散歩に出ることもできそうもないので、孫のビデオをブルーレイディスクに焼き付け、それに写真と日付を印刷する。娘夫婦用と、旦那さんの実家用、旦那さんの妹さん用の3種類。あと義理の妹用にもう一種類と、我が家のバックアップ用も作らないといけない。
今回急いだのは、娘夫婦に郵送するためだ。郵送にはレターパックを使うのだが、今月末までに使わないと、消費税が上がるためこの料金では使えなくなるからである。
4月以降たぶん10円切手を貼れば使えるのだろうが、10円上がることを問題視しているわけではなく、10円切手を買いに行く手間を問題視している。つまりレターパックはそのままポストに投函すればいいので、手軽に使っているのだが、今度は不足分の切手を買いに郵便局に行かないといけなくなるのが面倒なのである。まあそれも残っているレターパックの枚数分、切手を先に買っておけばいいことなのだけれど。
ここのところ新聞のチラシがものすごい量になっている。特にスーパーである。増税前に、ど~んと買ってもらおうという魂胆なのだ。実際にスーパーに行けば、平日なのものすごい人である。今のうち買いだめしておこうとする客でいっぱいなのだ。
しかし5%から8%と、たった3%消費税が上がるだけのことで、その3%分がどれだけの金額になるのか。それほど大した額じゃなかろうに、と思う。それを買いだめ、家に置いておけば、ある分余計に飲んだり、食べたりしちゃったりしてしまわないのだろうか?それとも後生大事にちびちび消費するのだろうか。
それにスーパーで買えるものなど賞味期限があるものだから、それほど長く持たせることなどできないのに、と思うのだが。
月末発売の週刊誌や雑誌も前倒しで発売しているという。消費税増税分の10円単位の値上がりが、売上げに左右するということなのだろう。
やっぱり世間様がこだわるように、私もこだわらないといけにのかもしれない。ということで今日と明日で私たちも買いだめに走ることにする。そうそう欲しい本が1冊あった。これも買っておこう。
3月某日 はれ 今日はかなり暖かい
ベッド生活を堪能している。横になって本を読んだり、障子を開けて外の緑を楽しむ。朝などうぐいすのあの例の特徴ある鳴き声など聞こえることだ。思わず起き上がって、どこにいるんだろうと探してしまう。
本を読むのに疲れればそのまま横になり、テレビをリモコンのボタンを押し、見るとはなしに画面を眺めている。
ベッドは折りたたみ式なので、ベッドの下など掃除機をかけるときは、いったん折りたたんで隅に寄せられるから、簡単だ。これならベッドの下が埃だらけという心配もない。
ベッドは和室に置いてあるので、畳が痛まないよう三畳ほどのカーペット敷いた。これがベッドから足を付けるとき、心地よい。日々の暮らしの心地よさというのは、ささいな工夫でできるものだと実感する。
今日はかなり暖かい。この頃は日も長くなってきて、雨戸を閉める時間も遅くなってきた。
3月某日 はれ 消費税5%最後の日
昨日やろうと思っていた庭いじりが雨と風のためできなかったので、今日から始める。腰が痛いので、思うようにはかどらず。また明日することにする。
今日散歩で、新中川の土手沿いを歩いた。昨日の雨のあとだからか、つくしがたくさん出ているのに驚く。