平成27年1月日録(下旬)
2015年 02月 01日
はれ。
今朝方、急にトイレに行きたくなり、その後下痢は止まらず、何度もトイレに駆け込むんだ。嘔吐も繰り返し、ひどい状態となる。
近所の診療所に妻に車で連れて行ってもらい、診断を受けた結果、急性胃腸炎と言われる。急性胃腸炎というのは何なのかよくわからないが、多分食あたりだろう、と思われる。そういえば昨日の夜から気持ち悪かった。
下痢止め、嘔吐止め、整腸剤の薬を3日分もらって帰り、そのまま横になる。しばらく下痢、嘔吐は続いたが、夕方より楽になり始める。お陰でヘロヘロとなる。
もちろん食欲は一切ない。ポカリスエット2本飲んだだけだ。
1月17日 土曜日
はれ。
何とかジャムパン1個を半分に分けて、1日かけて食べられるようになる。夕方になってかなり楽になる。夕方残ったジャムパンを食べたが、ジャムパンがすごくおいしいものだ、と思った。
1月18日 日曜日
はれ。
下痢、嘔吐は完全に止まったが、フラフラする。食欲はまだない。
近所の本屋さんに注文してあった本が届いたというメールがあったのだが、この状態なので取りに行けず、今日妻の買い物に車で乗せていってもらい、受け取ってくる。
1月19日 月曜日
はれ。
今日は最後の失業認定日だ。これで私は完全に無収入になる。
このハローワークに来るのもこれが最後になるだろうか。ここは失業認定日だけに来るところで、それがなければわざわざ電車賃を使って来ない。区内にハローワークの出張所みたいなところがあるから、今後そこに通って職探しをしようと思う。
体調は万全ではなく、歩いていると立ちくらみがする。認定後まっすぐ家に帰る。
1月20日 火曜日
はれ。
ふと、お年玉年賀はがきの当選発表日はもうあったのだろうか、と思った。別にそれを期待しているわけではない。だいたい切手シートしか当たったことがないのだから、それ以外の当たりが本当にあるのかい、と思っている。けれど昔から年賀状をもらえば、それを読む楽しみとともに、おまけとして当選番号を見るのが習慣となっている。
今回もその習慣に従っただけのことだ。昔は当選発表日が15日の成人式の日と決め打ちとなっていたから、15日もしくは翌日の新聞で番号を確認していた。ところが成人の日が1月の第二月曜日と年によって変わってしまうものだから、成人の日がいつなのか、カレンダーを見ないとわからなくなってしまった。
その日を祝日とするくらいだから、本来その日であることに意味があったはずなのに、ハッピーマンデー制度という中途半端な制度のお陰でわけがわからなくなってしまった。
ハッピーマンデー制度は連休を増やして家族でレジャーを楽しんでもらおうという主旨なのだろうが、それがなぜ成人の日でなければならなかったかを知らない。
1月15日はもともと「小正月」という昔からの行事があって、その時に元服式も古来から行われ、これにちなんで成人の日が制定された。
しかしその成人の日が15日でなくなってから、その伝統的意味を失ってしまった。だから成人式も単にイベント化してしまう。単に大手を振って酒が飲めて、馬鹿騒ぎできる日になってしまい、その責任の重さをを感じさせなくなってしまったのではないか、という気がしてならない。
まあそれならそれでいい。ところで今年は成人の日が影が薄くなってしまったので、例年この日にあるにあるサントリーの広告を見忘れた。当日の新聞を探して見てみると、ちゃんとある。伊集院静さんの文章だ。
昔はこれを山口瞳さんが書いていた。何でこれを思いだしたかというと、今読んでいる常盤新平さんの山口瞳さんのについて書いた本を読んでいたからだ。ちょっと懐かしくなり、確か山口さんが書いた成人の日に新成人に贈る言葉をまとめた本があったはずだ、と自分の本棚を探してみる。
夕方よりOne Driveにアップされた娘たちが撮った孫の写真をダウンロードし、クリスマス前に娘のところを訪ねた時と、3日、4日と我が家に来た時の孫の写真を幾つか選びプリントアウトする。
1月21日 水曜日
くもりのち雨、時々雪。朝から曇り空で、冷え込みが厳しかった。時々雪が風に舞う。午後より冷たい雨に変わる。最高気温が2.8度だったという。
寒い日が続くためか、持病の腰痛が出てくる。今日は特に寒かったため、痛みがひどく、午後よりベッドで横になる。横なりながら常盤新平さんの『国立の先生山口瞳を読もう』を読み終える。今年は何としても山口瞳さんの男性自身シリーズを読破したいと思っているので、そのための勉強本として読んだ。常盤さんによる山口さんの本の解説などが収められている。結構参考となった。
1月24日 土曜日
くもり。天気予報では今日は晴れることになっていたが、2日続きの雨がおさまったものの雲がとれない感じの1日であった。
正月、父親のところに行こうと思っていたが、父親がインフルエンザに罹ってしまったので、延期になり、今日、ご機嫌伺いに行く。元気そうであった。
岡崎武志さんの『昭和三十年代の匂い』を読み終える。
先週末から急性胃腸炎に罹ってから、どうも体調が思わしくない。調子が今ひとつ出ない感じだ。普段のペースがなかなか取り戻せずにいる。
1月25日 日曜日
くもり
ジョルジュ・シムノンの『メグレと老婦人』を読み終える。
ジョルジュ・シムノン 著/日影 丈吉 訳 『メグレと老婦人』 ハヤカワ・ミステリ文庫 早川書房(1976/11発売)
1月27日 火曜日
はれ。今日はかなり暖かかった。
いつも散歩をする親水公園の、早咲きのウメが咲いていた。ただ他にあるウメはまだ蕾のままなので、この歩道にあるウメが多く咲くのはもう少し後かもしれない。いずれにしてもまずウメが咲き始めたというだけで、なぜかうれしくなってくる。春が待ち遠しいのである。
花といえば、我が家にある年代物のシクラメンが蕾が大きくふくらみ、花を咲かせようとしている。
普通売っている鉢植えのシクラメンはクリスマスから正月に花を咲かせているが、我が家のものはその時期を逸する。これからなのである。
もう何年も前に買った鉢植えである。それ以来素人が管理しているから仕方がない。それでも毎年咲いてくれるだけでもうれしい。ただ遅く咲いた分、長く花を見られる。
それと昨年植えたチューリップの球根が芽を出しているのがわかった。今年も新しい球根を買ってきて、それはプランターに植えていて、芽を出しているのだが、昨年のものは同じ時に植えてもなかなか芽を出さなかったので、やっぱりダメだったかな、と思っていたのだ。
もともとチューリップは花が咲いたら、それでおしまいと思っていた。ところがネットで調べてみると、花が咲き終わって、それを切り取って、葉が枯れてから球根を掘り上げれば、次も花を咲かせると知ったのである。その掘り上げた球根を取っておいて、別に植えたのだ。まだ花を咲かせるかどうかはわからないが、咲いてくれればこれもうれしい。
さつきやつつじもよく見ると、花芽か春の葉を伸ばすための新芽かよくわからないが、とにかく少しふくらんだものが先っぽにたくさん付いている。これも春の準備は怠りなくしていることがわかる。
永井荷風の『墨東綺談』を読み終える。
1月29日 木曜日
はれのちくもり。
今日も寒い日であった。明日東京でも雪が積もるかもしれないと言っている。
池波正太郎さんの『私の歳月』を読み終える。続いて『新 私の歳月』を読み始める。
1月30日 金曜日
昨日から関東地方では雪が降るとニュースで流れていたが、朝方だけ雪が降った。その後雨となる。でも寒い一日だった。お陰で今日は雨戸を開けることはなかった。
ビデオに録画しておいた「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を見る。話はつまらなかったけれど、アクションはそれなりに楽しめた。
私はやはりあの「スパイ大作戦」のテーマソングに反応しちゃうな。そういうのってあるでしょう?例えば金麦のCMなんか、どうしてもバックでかかる曲に惹かれるのと同じだ。たぶん中学校の頃深夜放送を必死に聞いていた世代はそうなるのではないかと思う。ビールよりオールナイトニッポンを思い出してしまう。
それにしても「トップガン」から比べるとトム・クルーズも歳をとったなあ、と感じた。
『新 私の歳月』を読み終える。池波さんの“言い分”が相変わらず心地よい。
昔はよかったんだよ。田舎から来た政治家や役人どもが、寄ってたかって東京をだめにしちゃった。自分の住み暮らした町じゃないから平気なんだ。とにかく浅草でも、大川端でも、深川でも、川と人びとの暮らしとは切っても切れない関係にあったわけだよ。船の情緒、水の情緒というものがなくなってしまった東京なんて、東京じゃないんだよ。それをねえ、川という川を埋め立てて、日本橋の上に高速道路をつくったりするんだから、どうにもならない。([鬼平]の花見)
これは何度か書き出した気がするが、やはりもっともだ、と思うのでまた書き出した。
収支の感覚というのは、
「人間のやっていることには、良きにつけ悪しきにつけ、必ずツケがまわってくる」、「結果がそうなるについては必ずどこかに伏線がある」(「収支の感覚」について)
池波さんのエッセイを読んでいると、自分の作品には結果がそうなるために、きちんと伏線を書き込んでいるという。それは当たり前のことだ、という。作品にはこの収支の感覚がきちんと反映しているに違いない。池波さんの鬼平、梅安など読んでみたくなる。
仕事に夢中になることは、それ自体結構なことだと思います。職人気質でね。だけれども仕事に中毒してしまうと大局がみえなくなります。(「収支の感覚」について)
なるほだなあ。自分では仕事に夢中になっていると思っていたことが、実は中毒になっていたんだと気がつかなかった。今になってそう思った。
池波 正太郎 著 『新 私の歳月』 講談社(1992/10発売) 講談社文庫
1月31日 土曜日
はれ。夜より風が強まる。明日もかなり寒そうな予感をさせる。
娘と孫が来る。娘が高校時代の友人に会うため、こちらに出てきて、そのままうちで一泊していく。
本当は明日、ここのところ通例としている娘の家族と一緒に浅草寺へ初詣に出かける予定でいた。しかし娘も孫も風邪をひいていて調子が今ひとつ良くないのと、明日は今日よりさらに寒くなるようなので、延期にする。