平成27年7月日録(下旬)

7月16日 木曜日

 台風11号の影響で、雨。

平成27年7月日録(下旬)_d0331556_6202610.jpg 小泉節子さんの『思い出の記』を読み終える。

















7月18日 土曜日


 くもり時々雨。

 娘夫婦が孫を連れて遊びに来る。孫は暑いのに元気一杯だ。
 天気はころころ変わり、雨が降ったと思えば日が差したりする。日差しが出ると大きな虹が出ていた。
 夜花火をやる。孫は浴衣を着て、大はしゃぎであった。
 家族で花火などもう昔のこと思っていたのが、孫が出来てまた同じように出来るとは思ってもいなかった。時の流れは、あの時の子供が母親となって、花火ではしゃいでいる自分の子供の姿を見つめている。そして自分は孫と遊びつつ、昔子供たちとした花火を思い出す。

 南木佳士さんの『神かくし』を読み終える。


7月19日 日曜日

 はれ。

 今日関東地方は梅雨が明けたそうだ。今日今年初めてセミの声を聞く。


7月20日 月曜日

 はれ。

 鉢植えの朝顔がやっとひとつ咲く。どうも今年は鉢植えの朝顔はうまく行かなかったようだ。あまり蕾がないのである。期待できないかもしれない。


7月21日 火曜日

 はれ。

 今日も暑くなること間違いなしといった感じで朝から気温が高い。今年は昨年と違い暑さがやけにこたえる。やはりひとつ歳をとった分、体力がなくなったのだろうか。
 午前中実家に行って、その後庭の掃除などしたのだが、ちょっと前なら一気にやってしまったものが出来なくなってきている。途中で休憩が必要になった。
 まあそれもからだの調子を聞きながらやっていることで、無理は出来なくなったということなのだろう。
 暑さのおかげで本を読むことが出来ずいるのが問題と言えば問題だが、それも仕方がない。


7月22日 水曜日

 はれ。

 午前中実家に行き、古いパソコンデータを引っ張り出す。主に写真なのだが、これをどうするか、いろいろ考えた。一番いいのはいつも持っているスマホで見られるようにした方がいいと考え、古い写真をOneDriveにアップした。スマホでも見られるので喜ばれる。


7月23日 木曜日

 雨。

平成27年7月日録(下旬)_d0331556_6315977.jpg 100分de名著の「日本の面影」の第四回目のビデオを見る。これで今回の解説はおしまいだ。なかなか面白かった。この解説のおかげで小泉八雲のことについて書きたいことがあるので、これから少しずつまとめていこうと思っている。

 さて、今日の朝日新聞の生活欄に給食の思い出が書かれていた。投稿している人は50代から60代とほぼ私と同年代だ。読んでいると、あの頃の学校の先生は、どんなものでも残さず食べろ、と強要した。残した者は、食べるまで居残って食べさせられたものだ。
 投稿された文章を読んでいると、こうした給食のあり方は、逆に嫌いな食べ物を作ったのではないか、と思ったりする。
 脱脂粉乳なんて、熱いうちに一気に飲まないと、表面に膜が張ってしまい、ただでさえ飲みにくいものが、余計に飲めなくなった。だから嫌々最初に一気に飲んだものだ。給食に牛乳が出たのはいつの頃だったろうか。勿論ご飯などなく、いつもパンであった。
 誰もが好きだった思うものが、ワンタンスープと揚げパンのセットだろうか。
 当時の給食が楽しめる店があると聞いたことがある。だけど懐かしいかもしれないが、正直なところ食べたいと思わない。

 今日は妻の誕生日である。昼から錦糸町に出掛け昼食を食べる。その後ちょっと歩いて北斎茶房という甘味処へ行き、あんみつなど食べて帰った。


7月27日 月曜日

 はれ。

 二日続けて猛暑日となった今日、午前中出掛けたのだが、顔から汗が噴き出し汗だくとなる。秋葉原によって、ブックオフで南木さんの単行本と他に文庫を一冊購入。その後ヨドバシに行ってマウスパッドを購入し、MAG-LABで50枚入りのBlu-rayディスクを購入。ここで売っているメディア媒体はとにかく安い。メーカーの50枚入りだと3、000円近くするのだが、ここではその半値である。もちろんノーブランド品である。以前はこんなに安いもので大丈夫?と思ったが何ら問題なく使えるので、ここで買うことにしている。
 午後から以前ネットで注文していた本が届いたというので、買い物ついでに本屋に取りに行く。
 夕方風呂に入り、枝豆にビール、その後パスタと、夏の夕食をとる。こう暑いと飲めなくてもビールがうまい。それにこの時期やっぱり枝豆でしょう!枝豆は夏に食べるに限る。
 とにかくここしばらく生活のペースが乱れてしまい、本がまったく読めないでいる。この酷暑にバテているかんじだ。とにかく暑いので、冷房の効いている部屋に閉じこもって、映画のビデオを見ている。今日は「ターミネーター3」を見た。このシリーズ何度見ても面白い。
 それと珍しくドラマを見る。「ナポレオンの村」という。神楽村という“限界集落”にスーパー公務員が村おこしをする話だ。こういう話は好きだ。村が少しずつ元気になっていくのを、その村の風景とともに楽しい話になっている。ちょっと楽しめそうだ。

 以前アルバムを整理していたことを書いたが、古いアルバムの背表紙がとれてしまいなくなっているものがあった。これを補強しないといけないと思っていて、代わりのものを探していたが、適当なものをがなかった。
 たまたま妻が注文したAmazonの梱包用の箱が、長さがピッタリであることに気づく。アルバムの厚みにダンボールを切って、切り込みを入れて折り込んでみるとピッタリである。アルバムそのものは薄い焦げ茶色なので、ダンボールで違和感がない。
 父や義理の母が亡くなった妻や夫の写真があるアルバムをよく見ていたことがあったが、写真というのは人生のある一瞬を切り取ってそのまま残している分、懐かしくもあり、愛おしいものであることを、このアルバムを整理していて思った。そういう意味では何か人生の整理を始めた見たいな感覚に陥ってしまったが、まあそうかもしれないな、と思った。実際かなり以前から写真の整理は気になっていたことで、それが出来たことは良かったと思っている。


7月29日 水曜日

 くもり時々はれ。

 ここのところ、暑さのためとにかく本が読めなくて、本を読むペースが完全に狂ってしまっている。だから今日は朝から頑張って読みかけの村上春樹さんの『村上さんのところ』を読み終える。そうすることで何とか今までのペースを取り戻したかった。
 一度崩れた生活のペースというのは、なかなか元に戻りにくい。意識して元の生活に戻すことをしないと、このままズルズル行ってしまいそうである。明日も今日みたいな生活をするつもりだ。


7月31日 金曜日

 はれ。今日も暑い一日だった。

平成27年7月日録(下旬)_d0331556_637880.jpg ラフカディオ・ハーンの『新編日本の面影』を読み終える。ハーンに関してちょっと書きたいことがあるので、しばらくはハーンの本を読む予定。
 それにしても今月は本が読めなかった。暑さのせいとちょっとした夏バテがここに来てこたえている。














 鉢植えの朝顔が本格的に咲き始めた。


平成27年7月日録(下旬)_d0331556_6341384.jpg



平成27年7月日録(下旬)_d0331556_6351315.jpg



 花が咲かない理由をネットであれこれ調べてみると、どうも肥料のやり過ぎだったみたいだ。確か去年も同じことをした記憶がある。自分の気持ちとしては、がんがん肥料をやって元気に花を咲かせて欲しいというつもりだったのだが、どうもそれがまずかったらしい。来年は考えて肥料をやることにしたい。

 志賀直哉の3ページほどの短篇に『朝顔』というのがある。
 主人公は朝顔を毒虫に刺されたとき、葉っぱを揉んでその汁が薬になるので朝顔を植えていた。
 歳をとって早起きをするようになって朝顔の花が咲いているのが見られるようになった。


 私は朝顔をこれまで、それ程、美しい花とは思つてゐなかった。一つは朝寝坊で、咲いたばかりの花を見る機會がすくなかつた爲めで、多く見たのは日に照らされ、形のくづれた朝顔で、その弱々しい感じから私はこの花を餘り好きになれなかつた。ところが、此夏、夜明けに覺めて、開いたばかりの朝顔を見るやうになると、私はその水々しい感じを非常に美しと思うやうになつた。カンナと見比べ、ジュラニアムと見比べて、この水々しい美しさは特別なものだと思つた。朝顔の花の生命は一時間か二時間といつていいだらう。私は朝顔の花の水々しい美しさに氣づいた時、何故か、不意に自分の少年時代を憶ひ浮かべた。あとで考へた事だが、これは少年時代、既にこの水々しさを知つてゐて、それ程に思はず、老年になつて、初めて、それを大變美しく感じたのだらうと思つた。


 まったく私と同じで、花が開いた朝顔は夏の朝のすがすがしさを伴って、本当に瑞々しいと思う。
by office_kmoto | 2015-08-01 06:45 | Comments(0)

言葉拾い、残夢整理、あれこれ


by office_kmoto