平成28年3月日録(下旬)

3月17日 木曜日

 晴れ。

 腰痛が治まらない。こうして座ってパソコンをやっているのがきつい。
 午前中、義父の墓参りをしてくる。

 水仙が咲いた。


3月19日 土曜日

 雨のち晴。

 一日中雨だったこともあり、ここのところ続いている腰痛も良くなっていないので、ベッドに横になって過ごす。
 昨日Eテレの「団塊スタイル」で腰痛の特集をやっており、我々の世代では腰痛持ちがかなり多いらしい。しかもレントゲンやCTを撮ってもその原因がわからないのがかなりの数があるという。私も以前整形でレントゲンを撮ってもらって、医者から言われたことは、多少背骨が曲がっているし、椎間板もすり減っているところもあるけれど、それほど悪いところは見当たらないと言われた。その時は悪いところがないわけないだろう。実際腰が痛くて歩くのもきついし、座るのも大変なのだ、と思ったものだ。しかしそういう患者さんが多いというから、私もその一人なのだろう。
 実際普段でも腰の痛みは鈍くあるし、腰が重いと感じることが度々ある。また今回のように痛みが強いときも、年に何回はある。
 テレビでは腰が痛いから長いこと安静になっているのもいけないらしい。そういう人は簡単体操をやればいいという。やり方は以前整形で教えてもらったより簡単だ。足を肩幅より多少大きめに開いて、両手を骨盤にあてて、うしろに反るだけ。実際やってみると、確かに楽になる感じがする。昨日から何度かこの体操をやっている。
 
 ベッドに横になって読みかけの半藤一利さんの『B面昭和史 1926‐1945』を読んでいた。600ページ近くある本を持ち上げて読み続けるのも結構疲れる。横に置いて、横肘ついて読んでみたり、何度か体勢を変えて読んでいた。
 疲れるとベッドの横の襖を開けて、窓から隣の雑木林を見る。雨が降っているが、1カ月前のような寒々しさは感じられない。いかにも春の雨といった感じで、木々も喜んでいるように見える。この時期の雨は桜雨、花の雨、花時雨とか言うらしい。そろそろ東京の桜にも開花宣言が出る頃だ。
 夕方本を読み終えて、風呂に入って、夜はやはりベッドに横になってテレビを見る。


3月21日 月曜日

 くもり時々晴。

 今日は振替休日である。そして今日東京で桜の開花宣言が出た。私が住んでいるこちらでは、近くの親水公園にある桜はまだ蕾のままであった。

 実家にある母の仏壇に花を供えに実家へ行く。

 やっと腰の痛みも引いてきたようだ。後は花粉症が早くおさまればいいだけだが、これはもう少しかかりそうだ。

 庭のつつじ、さつきの新芽が美しい。たぶん蕾だろうと思われるのだが、いっぱい付いている。今年も多くの花を咲かせてくれそうだ。楽しみである。

 鶯が今年初めて鳴いている。鳴き声がまだ完全じゃない。「ホー」の部分が微かに聞こえ、「ケキョ」だけが大きい。同じように何度も鳴いていた。山口瞳さんのエッセイを思い出し、それと同じだな、と笑ってしまう。

 その山口瞳さんの『巨人ファン善人説』を読み終える。


3月23日 水曜日

 晴れ。

 佐伯一麦さんの『草の輝き』を再読する。


3月24日 木曜日

 雨のち曇り。

 また寒くなる。寒の戻りだ。今年はやけに寒さが身にこたえていて、早く暖かくならないものかと思っていて、やっとそうなってきたかと思った矢先にこれである。お陰で今日は調子が悪い。頭痛もある。ボーッと一日を過ごした。


3月25日 金曜日

 晴のち曇り。

 図書館で予約していた本がやっと借りられた。予約したのはいつだったかも忘れるぐらい時間が経っているが、別に急いで読みたい本でなかったので、そのままにしていたら順番が回ってきた。さっそく読み始める。

 山口瞳さんの『人生仮免許』を読み終える。


3月26日 土曜日

 曇り。

 図書館に追加で本を借りてくる。司馬遼太郎さんの『この国のかたち』である。実はこの本は持っていたのだが、甥っ子に貸したまま返ってこないでいる。NHKの「100分de名著」で取り上げられているので、読みたくなった。仕方なしに今日図書館で借りてきた。今読んでいる本を読み終えたらこの本にかかる予定。


3月28日 月曜日

 晴れ。

 清泉亮さんの『吉原まんだら―色街の女帝が駆け抜けた戦後』を読み終える。この本図書館で予約を入れたのはだいぶ前だ。図書館からメールが来て、借りたのが3日前。
 ネットで私の「利用状況」を見ると、今借りている本などがすぐわかる。返却日も確認できる。そしてこの後他の人が予約してあれば、「予約あり」という表示が出る。
 この本は私の後にもまだ予約待ちしている人がいるようだ。本の奥付を見てみると、この本はちょうど1年前に発売されている。ということは、この本1年間も人の手に渡り続けていて、落ちついて図書館の棚に収まっていないことになる。忙しい本なのだ。
 私は図書館で借りて読んだ本は、出来るだけ早く返すことにしている。今回も待っている人がいるので、必要なところを書き出して早めに返す積もりだ。次に待っている人、もうちょっと待っててくださいな。

 やはり図書館で借りたNHKで放映された司馬遼太郎さんの「空海の風景」のDVDを見る。


3月29日 火曜日

 晴れ。


 今年は何とかシンビジュームを咲かせたい。そう思って自転車に乗ってホームセンターに行って植え替え用土を買いに行った。ついでにサツキとシンビジューム用の消毒液も買ってくる。植え替えは明日やる予定。

 プランターと植木鉢に植えた水仙の花が終わったので、今日庭にそのまま植え替えた。このままにしておけば、来年も咲くようなので、もしそうなればわが庭に毎年春に水仙が咲いてくれることになる。水仙は好きなので楽しみである。
 水仙を植えたところの土が余ったので、雨で土が流れてしまっているところに持っていく。ついでに庭に生えているコケを土が流れるのを防げないかと思い、移植してみた。
 わが庭にはコケがたくさん生えている。その一部を表面だけ削り取ってみたのだ。こんなことやったこともないので、果たして根付くかどうか。

 庭にあるナンテンと思っている木なのだが、こいつが野生化してどんどん葉っぱを茂らせる。ちょっと大きくなりすぎているので剪定する。私の剪定はちゃんとした方法でやるわけじゃない。じゃまなところをバサバサ切ってしまう。

 夜、くしゃみ、鼻水が止まらなくなる。今日午前中自転車に乗ってホームセンターへ行ったり、庭に出ていたので、かなり花粉を浴びたのかもしれない。本が読める状態じゃない。仕方なしに横になってサッカーを見ていたが、その間も何度も鼻をかむ。
 日本がイランに5-0で勝った。香川のゴールはかっこよかった。


3月30日 水曜日

 曇り。

 今日は暖かくなるというので、急遽妻と花見に行く。場所は浜離宮である。大江戸線で汐留まで行って、外に出たら高層ビルが林立しているのに驚く。
 道路もあっちこっち工事しているので、浜離宮に行くまで迂回しながら歩かないとならなかった。それにしてもこの庭園、三方が高層ビルに囲まれているので、遠景を写真に撮ろうとすると、必ずビルが映る。

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 で、庭園内に入ってみると、ほとんどサクラは咲いていない。

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 満開なのは菜の花と桃であった。菜の花が一面に咲いている中を歩いていると、香りがするが、菜の花の匂いであろう。あまりいい匂いじゃない。

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 サクラが咲いていないからか、心なしか来園者にも元気がなく、静かに庭園内を歩いている。
 今年はサクラの開花宣言が出てから、寒い日が続いたので花が咲くのが遅れている。やれやれ参ったなあ、と思いつつ園内を歩き、何とか咲いている早咲きのサクラを見つけて写真を撮った。

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 夕方森田さんの天気予報では、東京のサクラは明日か明後日には満開になると言っていたが、今日見たところでは、ちょっと難しいのではないか、と思えるほどだった。
 早々に引き揚げて、カレッタ汐留の地下にある「ぼてぢゅう燦」で、お好み焼きに焼きそばが載っているプレートに、かやくご飯、味噌汁、お香々の付いたランチを食べる。
 値段の割にはまあまあであるが、今考えて見ると炭水化物ばかりのランチであった。
 とにかく汐留の高層ビル群は何があるのかわからない。それらのビルは地下で繋がっているようで、食事の後のお茶でもしようと思い店を探すが、どう行けばいいのかわからない。ここは私たち田舎者がいる場所じゃない、と急いで退散する。帰ってきてダイエーの中にある不二家でチーズケーキを買って家でお茶(文字通り日本茶で)をした。
 不二家のケーキでなんて、馬鹿にしている人がいるかと思うけれど、家で日本茶でケーキは不二家のケーキがいい。どこそこの有名なチーズケーキなんて必要ない。和菓子にしても羽二重団子じゃなくても、ヤマザキの4本入りのみたらし団子でいい。どら焼きだって、うさぎやでなくてもいい。チョコレートだってゴディバより大袋入りのキットカットでいい。そういう銘菓を食べる時って、名前のあるお菓子だから、といって構えて食べるでしょう。そして絶対に「美味しい」って言わなければならないところが嫌だ。それってもちろん美味しいことは美味しいけれど、私はいつもそれらを食べる時、何か有り難がって美味しいって言わなければならない感じがしてしまう。もらい物が多いからかな。
 家でお茶するなら不二家やヤマザキでいいし、その方が落ちつく。味だって、味覚音痴と言われれば仕方がないけれど、これらだって充分美味しい。量もあるしね。お茶だって足らなくなれば、自分で注ぎ足せばいいし、気を使わず、かしこまらず、のんびりお茶出来る。
 なんかおかしな話になった。そうサクラはまだ満開になっていないし、明日や明後日で咲くようには思えなかったという話でした。


3月31日 木曜日

 晴れのち曇り。

 気象庁によると東京ではサクラが満開になったそうだ。といっても散歩してこちらのサクラを見てみると、ほとんど咲いていない。満開にはもう少し時間がかかりそうな感じなのだが。昨日行った浜離宮のサクラもきっとそんなに昨日とは変わっているとは思えないが。同じ東京でもちょっと差があるものである。

 今日は昨日出来なかったシンビジュームの植え替えをする。
 つつじの蕾が赤く色付いてきた。これを見ると確実に暖かくなってきている。
by office_kmoto | 2016-04-01 06:32 | Comments(0)

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