8月18日 土曜日

 晴れ。

 ここのところやっと“命に関わる危険な暑さ”から解放された感がある。予報ではまた暑さはぶり返すとは言っているが、お盆も過ぎたことだし、少しは殺人的な暑さから解放されるかと思われる。
 今年はこの暑さで体力も落ち、免疫力も落ちたみたいで、帯状疱疹になってしまった。医者からそうなっていると聞いて、薬を処方してもらい、これで大丈夫かなと安心していると、胸から背中にかけて激痛が走る。これにはいささか驚き、その旨を説明し、リリカカプセ25mgという薬を追加で出してもらう。アメナリーフ錠200mg は1週間分飲まないと行けないらしく残りの2日分もその時出された。
 それでやっと湿疹の赤みも消え、良くなりつつあるし、痛みも治まったので、回復に向かっているのだろう。考えてみればことに夏は私にとってもこれまでなかった夏であった。だから生活のリズムも崩れ、そこにこの暑さも加わり、からだがついて行けなかったのかもしれない。

 久しぶりに神保町の古本屋を歩いてみる。とにかく久しぶりに地下鉄に乗って外に出たので、最寄りの駅にホームドアが付いていたのに驚き、街を歩けば、様相が変わっているのに驚く。かつてあった店がなくなりこれまでこの街に似つかわしくない新しい店が出来ている。
 店に入ればやはり今までとは様相が違う。思わずこの前ここに来たのはいつだったかな、と考え込んでしまう。様相が違うから当然戸惑う。どうも新しいことについて行けなくなっている。その分疲れる。
 日々変わらないとやっていけない時代なのだろうが、そのスピードが速すぎないか?。

 これといって欲しい本があるわけではなかったが、神保町へ行ったのは、古本を見ること、それとやはり今どんな新刊が出ているのか、地元の本屋では見ることの出来ない新刊本を見てみたかったからだ。やっぱり大きな本屋は新刊がたくさんあっていいなあと思う。三省堂や東京堂のイベントコーナーなど見ていて楽しい。
 東京堂では井狩春男さんの「返品のない月曜日」が東京堂限定復刊で並べられていた。“なんで今頃?”と思った。東京堂の担当者は鈴木書店を懐かしむ人がいるのかもしれない。それともかつてこんな問屋があって、そこにこんな人がいたんですよ、というのが面白いのかもしれない。

 古本は吉村昭さんの本を1冊と雑誌「東京人」の副編集長だった人が書いた文庫本を1冊購入する。
 帰りは岩本町まで歩き、秋葉原のブックオフにも寄ってみたが、面白い本はまったくなかった。ここのところブックオフはつまらなくなった。要するに私が読みたいと思う本がないのだ。ヤングアダルト向けの本といわゆる資格試験のための参考書が多くなり実用一辺倒になりつつある感じだ。文芸書も最近の作家が中心になり、ちっとも読みたいという気になれない。もちろんそれは偏見であることはわかっているが、ただわざわざ若者ぶるのもおもねるみたいで嫌だ。
 ノンフィクションでも最近の作家の書くものには内容の重みが感じない。う~んと唸らせられる本が読みたいのだが、そんなものはここにはない。まあ、考えてみれば、本を買ってすぐ売ってしまう人がブックオフを利用するわけだから、それをここで期待するのはそもそも間違いなのかもしれない。その点神田の古本屋は見るべき本がたくさんある。
 というわけでしっくりこないまま帰宅する。


by office_kmoto | 2018-08-19 06:55 | Comments(0)

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