9月10日 月曜日
2018年 09月 12日
曇りのち雨。
年金事務所に年金請求書を提出に行く。ついに私も年金受給者となるわけだ。年金請求書は7月に届いていて、8月に必要な書類を区役所から取り寄せたり、いろんな書類をコピーして添付したり、銀行へ行って印を押してもらったり、結構手間がかかった。
でも昔会社でこういう書類作成はやってきたので、こういう提出書類の作成は嫌いではない。
いくつか記入漏れはあったが、何とか提出が終わり、12月から年金が支給されることになる。
帰りに年金事務所の近くにあるコーナンへより、毎年植えているチューリップの球根と水仙の球根を買う。今月末あたりに植えようと思う。
帰りに図書館にも寄って予約していた本を借りる。これは孫と一緒に作る工作本だ。そして2週間に1回行く整形で首の牽引をやってもらい、痛み止めなどの薬をもらう。その後スーパーで買い物をして帰る。
佐伯一麦さんの『遠き山に日は落ちて』を読む。何となく読みたくなったのだ。この本は佐伯さんの本の中で好きな本で、何度も読みたくなる。特に心が疲れた感じがする時に読むと、安らぐ。
斎木と奈緖が蔵王山麓の長いこと住まなくなっている家を借りて、そこで生活を始める。家や庭は荒れ放題になっているが、それを片付け、生活しやすいようにしていく。庭を掃除すると、かつてここに住んでいた老人が植えた草木が芽を出し花を咲かせる。庭には大きな丹波栗の木があり、屋根に「ゴツッ」と硬い音が響く。毬栗が屋根に落ちた音だ。ここが好きだ。ここには自然に生命合わせて生きている村人の姿があり、じつにいい小説だと思う。そこにある村人の姿はしみじみと感じ入る。主人公たちや村人たちの生活にはそれぞれの屈託が淡々と描かれる。それなりに生きてくれば、さまざまなことをかかえこむことにもなるが、それでも生きていかなければならない。「そういうもんだよなあ」と思わせる。それがいいのだ。
またあの大作『鉄塔家族』をまた読みたくなる。