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1月12日 土曜日

 曇り。

 今日東京で、今年初めて雪が降った。降ったと言ってもちょっと舞った程度。
 たまたま買い物から帰って来てテレビを付けたら大学ラグビー選手権の決勝戦をやっている。明治対天理で22-17と明治が優勝した。実は明治がここまで勝ち残っているとは知らなかった。
 大学ラグビーが気になるようになったのは明治に入る以前であった。
 高校を卒業して、推薦枠でもらった大学に入ったのはいいのだが、すぐ辞めてしまった。もともと大学に行きたいという強い意識があったわけじゃなく、高校時代に大学の推薦をもらったため、受験勉強をしなくて済むという安易な気持ちで入った大学だったため、入学してみて、何か違うという思いが強くなり、そのうち大学に行かなくなり、辞めた。ただその後何をしていいかなんて考えていなかったため、翌年今度は自分の意思で再度大学受験をしたが、世の中そんなに甘くない。受験に失敗する。
 とにかく大学にもう一度入ろうと早稲田にある予備校に翌春から通い始めたが、如何せん一度途切れた緊張は復活することなく、なかなか勉強に身に入らない。本ばかり読んでいた。予備校に通うものの、当時予備校の近くの本屋の上にあった喫茶店に入りびたっていた。さすがに正月明けになると焦り始め、その喫茶店で参考書を広げ勉強していたとき、テレビに映し出されたのが、ラグビーの大学選手権決勝であった。1月15日は成人式の日であった。映像には観客席に晴れ着姿の女性たちが映し出されていた。当時成人式は1月15日と決め打ちで、ラグビーの大学選手権決勝もその日と決まっていた。同じ二十歳でも、喫茶店に入って参考書を広げている自分とあまりの違いに、我ながら呆れていた。
 試合は早稲田の華麗なパスワークで勝利した。あの当時の早稲田のパスワークは本当にきれいで、そのままゴールになだれ込む。一方明治は愚直なまで正面突破の試合展開であった。もっともそれが明治のラグビー精神で、今日の試合でもボールを持った選手がひたすら前に突進するのを見て、まだこの精神は生きているんだ、と感じたが、なんか懐かしかった。
 春に大学に入ってからは、当然明治を応援することとなり、早明戦はいつもテレビで見ていたが、いつの間にか見ることもなくなった。そのうち明治は決勝戦に名を連ねることもなくなり、それが22年間そうであったことを今日知った。
 母校が優勝するのは喜ばしいが、私にとってラグビーの大学選手権決勝はそんな苦い思い出と共にある。


by office_kmoto | 2019-01-13 06:47 | 日々を思う | Comments(0)

1月6日 日曜日

 新年あけましておめでとうございます。

 今年は平成最後の年となるから、世間もいろいろと騒がしい年になるんだろうなと思います。幸いそうした喧噪から離れて暮らしているので、この1年もそんな世の中の喧噪を眺めながら暮らすことになるはずだし、そうでありたいと思っています。
 今年も昨年同様読んだ本のことを書いていくのでよろしくお願いします。


by office_kmoto | 2019-01-06 06:20 | 日々を思う | Comments(0)

12月31日 月曜日

晴れ。

 年明けに読もうと思う本を昨日今年最後に図書館で借りる。年末というのに結構な人がいたのに驚く。カウンターで手続きしていると、借り入れカードの5年更新が近くなっていると言われ、更新手続きをする。その間、もう5年経ったことを改めて思う。
 仕事を辞めて、図書館で本を借りることを始めたのが5年前だった。この5年間どれだけ本を借りただろうか。200冊近くか、それ以上か。以来自分の蔵書と図書館で借りた本をこの間読み続けた。その生活が変わることなく5年続いた。
 ところが今年はその変わらなかった生活が大きく変わった。だからこの年末やっと終わったな、と思う。何とか乗りきったという感が強い。確かに大変だったけれど、思い返してみれば、その分楽しいこともたくさんあった。笑うことも多かった。それを思うと良かったんじゃないか、と思う。
 そんな中ずっとやりたいと思っていたことの一つできた。来年もまたやりたいと思っていることが一つでもできればと思っている。
 今年もあと数時間で終わる。このブログを今年も読んでくださった方、お付き合い願い有難うございます。来年も相も変わらず書き込んでいきますのでよろしくお願いします。


by office_kmoto | 2018-12-31 22:10 | 日々を思う | Comments(0)

12月15日 土曜日

 晴れ。

 出久根達郎さんが新規の本を読むときに億劫になるときがある、と書いていた。
 ほぼ毎日本を読んで暮らしているが、同じような気持になることが度々あって、次に読む本がなかなか決まらないときがある。本を手にして数ページ読んで、これは今の気分じゃないと、諦め、違う読んでいない本を探し出す。何度か同じことを繰り返している内に、以前読んでお気に入りとなった本を手にして、また読み出すことになる。そんな本を読むと、心が落ち着く。
 会社勤めをしていた頃は、とにかく次から次へと新しい本を手にしていたが、今は新しい本ももちろん読むが、これまでほとんどしたことがなかった、本を読み直すということもよくするようになった。お気に入りの本を何度も読み直し、やっぱりこれだよな、という気持になる。そうした同じ本を何度も読む行為をするのは、やはり歳をとったせいかもしれない。必ずしも新しい本を次から次へと読む必要などないし、また読んだからそうそう感動するわけでもないのだから、これはこれでいいと最近は思っている。
 それで手にしたのが南木さんの自選エッセイ集である。
 あとがきに次のようにある。


 還暦記念出版として初春に『熊出没注意 南木佳士自選短編小説集』を出し、初秋になって対をなすこの本が完成しました。二冊とも版元がこれまでまったくつきあいのなかった幻戯書房になった理由は、活字媒体に発表済みの小説やエッセイのすべてを読み込んで的確なアドバイスをくれ、品格のある本作りこだわる職人気質の若い編集者との出会いがあり、彼女がこの出版社に在籍するゆえんです。還暦という古めかしい言葉が呼び寄せてくれた新しい縁です。


 私はこの幻戯書房から出ている本が好きである。そのラインナップを見てみるといかにもこだわっているというのを感じることが出来る。ただ難点は本の値段が高いということだ。だけど南木さんのこのあとがきにあるように「品格のある本作りこだわる職人気質」がこの出版社にあるようだから本の値段が高いのは仕方がないみたいだ。


 記憶の海の底に沈んでいたはずの小石が、ある日ぽっかりと海面に浮かんでくることがある。季節、時間に関係なく、俗世の波に波長をあわせて揺れる海面に、石は確かに浮いてくる。

 (略)

 狭い庭で泥遊びをしている子供たちを寝転んで眺めていた春の昼下がり、まどろみかけた私の脳裏にまた小石が浮いた。あっ、と出かかる声を慌てて飲み込む。陽はあくまでもうららかなのに、小石の周辺に広がった波紋は背筋を下って腰のあたりに冷感を誘う。(骨折の少年)


 開高健さんは確かそんな小石が浮かんでくるとき、「ちぇっ」と言っていた。要するに何の脈絡もないときに、ふと昔の失敗ごとを思いだし、苦い気分になることを言っている。こういうのって確かにある。それは忘れていただけに、ふと脳裏に蘇る過去の不始末は苦々しい。
 厄介なのはそれらがいまさらどうしようもないことなのである。自らの軽率な行動や発言が人間関係を壊してしまったと思っていただけに、いつまでもしこりとし残り、後を引く。なんであんなことをしたのだろうとか、言っちゃたんだろうか、といった感じで。不愉快極まりないのである。そんな時蒲団を被ってしまいたくなる、と開高さんは言っていたはずだ。よくわかる。おそらく長く生きてきた分こういう「小石」は脳のどこかにいくつも残っていて、ふとしたときに浮かび上がり、苛むことが多くなるのだろう。

 南木さんのエッセイ集を読み終えて、次に本を読むリズムが付いた。ちょうどブックオフオンラインで注文した新刊が2冊届いたのでそのうち1冊読み始める。あと1冊古本が届く筈だからこのあと続いて読めそうな気がする。
 宮部みゆきさんの新刊が出たので、楽しみに最寄りの駅前にある本屋に行ったのだが、在庫がなく、がっかりした。毎度のことだけど、寂しい限りだ。仕方なしにネットで注文した。

 母が植えた実家の藤が隣まで枝を伸ばしてしまい、切ってくれないかと言われたそうだ。それに物置が傾いてしまっていて、これも遅かれ早かれ隣人から苦情が出て来そうなので、これも撤去した。お陰で狭い庭が広く使えるようになり、小さなプランター棚を置く。ここのところ父は小さな鉢植えを買って楽しんでいるから、ちょうどいい。
 小さな庭も出来、土を入れ替えておく。2~3日後実家に行くとその庭にパンジーなど買ってきて植えていた。

 我が家のシンビジュームは元は一鉢だったのを株分けしてもう二鉢になっている。いわば子のシンビジュームは、まだ充分に大きくなっていないのでずっと花は咲かないでいた。それが今年、なんと親のシンビジューム共々花芽を付けている。
 今まで育て方が悪かったのか、花を付けるのは数年おきにだったのだが、今年は陽の当たる場所に鉢を移し、肥料も定期的に与えたきたから、それがよかったのかもしれない。これからもこうして管理すれば、まだまだ先も楽しめるかもしれない。これはちょっとコツを覚えたかも……。
 シャコバサボテンとシクラメンは今年、家の外装工事にかかる前におこなわれた高圧洗浄で痛めつけられてしまった。数年かけて育てて来たシクラメンは全滅。シャコバサボテンもかなり痛めつけられてしまったが、何とか持ち堪えて今、花を咲かせている。業者が大丈夫と言ったのでそのままにしてしまったが、気を利かせて鉢を避難させればよかった、と後悔している。

 今写真館で写真を撮ると、写真そのものを買うだけでなく、ファイルを買うことが出来る。これが出来るのは撮った写真がデジタル化しているからだ。だから七五三の写真を台紙に貼ったものを買わなくても、データーでもらったファイルを自分で印刷して、市販の台紙に貼れば、かなりいいものが出来る。
 わが孫の七五三の写真も写真館で作ってもらった記念写真を1冊買ったが、もう1冊は自分で作ってみた。もともと写真はプロが高画質のカメラを使って撮っているから大きく伸ばしてもかなりきれいなものが出来る。これだったら写真をデーターだけ買えばよかったかな、と娘と言う。
 その台紙をAmazonで購入した。それが注文した翌日に届く予定だったのが、届かなかった。それもわざわざメールで今日届きますと送ってくるから、それを待っていたのだが……。メールには配送状況を確認出来るアドレスがあったのでそれを見ると近所まで荷物が来ているのがわかるから、これだと明日には届くな、と思っていても翌日も届かなかった。メールを送ってきて今日届くと言っていたのに届かないので、いったいどうなっているだろうと思いカスターマズセンターに確認すると近所まで来ているけれど、配送に時間がかかっているとある。今日届かなければ翌日になるので待ってくれと言う。それと配送状況のデータは業者によって詳しく表示されないという。なんだかよくわからないが、要するにAmazonでも把握出来ない業者を使って荷物を運ばせているということなのか。
 その日も結局荷物は届かず、翌日また本日中に届きますとメールか来たから、今日こそは大丈夫だろうと思い、待っていても一向に届かない。配送状況を見てみるとなんと不在で荷物を持ち帰ったと表示される。おいおい今日は一日家にいたぞ。それでなんで不在なんだ。しかも不在票も郵便受けに入っていない。これはおかしい。再度カスターマズセンターに再度メールで問い合わせをする。すると一部の配送業者では荷物が多く回りきれないとき、システム上「不在のため持ち帰った」と表示されるという。なんということだ。その上不在が表示されていたら再配達をこちらが依頼しろという。やれやれ。天下のAmazonがこんな不具合をそのままにして平気でいることが不思議であった。
 それでお詫びとしてプライム会員を1カ月延長するといって何とかしのいでいる。
 こんなことがなければ待っていればいずれ届くだろうと思っていたはずだ。しかもこの時期荷物が多いのはよくわかっているから余計である。
 今日届きますというメールはAmazon側のサービスなのだろうが、二度も送ってきて二度とも届かなかったとなれば、おかしいと思わない方がおかしい。しかも配送状況を確認すれば、不在でもないのに不在だったというから、それは問い合わせの語調が厳しくなるのは仕方がないではないか。たぶんこういうのって他でもあるんだろうな、と思いネットで調べてみるとやはりある。そしてどうしてそうなっているのか説明しているサイトがあった。
 今、配送業者は今パンク状態で、大手配送業者がAmazonから撤退することも検討されている。そこでAmazonは大手業者だけではカバーしきれない地域の配送を請け負う「デリバリープロバイダ」を使っているらしい。


 「デリバリープロバイダ」とはTMG、SBS即配サポート、札幌通運、丸和運輸機関、若葉ネットワーク、ファイズ、ギオンデリバリーサービス、ヒップスタイルの8社の総称で、大手業者撤退騒動を経て、さらに利用されるようになったようです。一見すると小回りがききそうなデリバリープロバイダですが、ヤマト運輸や日本郵便といった大手業者では当たり前のサービスを提供できないという問題点があります(http://the360.life/U1301.doit?id=2751


 なるほどそういうことなんだ。何となくAmazonが困っている状況が目に浮かぶ。

 もう一つネット注文で問題があった。ブックオフオンラインである。注文していた吉村昭さんの古本が商品に問題があって売り物として扱えないから、ただであげますと送ってきた。まあ無料なのは有り難い。以前も同じことがあって、本のカバーが少し破れた程度で、ちっとも気にならなかったので、今回もその程度だろうと思っていた。ところが送られて来た本はどうやら図書館か何らかの資料室から盗品ではないかと思える本が送られて来た。その本が盗品ではないかと思ったのは、背表紙の下に図書館などで使う分類表を剥がした跡がくっきりと残っているのだ。
 図書館ではよく不要な雑誌や本をリサイクル本として無料で持って行っていいというのも確かにある。けれど吉村昭さんの本をリサイクル本にいくら何でもしないのではないだろうか。だからこれは盗品の可能性が高いと睨んだのだ。
 その上ページをパラパラめくっていると、薬のPTPシートが落ちてくる。飲みかけの薬が挟まっていたのだ。さすがにいくら無料でもこの本は気持ち悪くて手元に置いておけない。それで事情をブックオフオンラインに説明した。するとお詫びのメールが届き、着払いで送り返してくれと梱包材料と宛名の印刷したものを送ってきた。で、そのまま送り返した。
 Amazonにしてもブックオフオンラインにしてもサービスとしてしてくれたことが、ちょっとした不手際があだとなってしまった事例であった。それが二度続いたものだからちょっと詳しく書いてみた。
 ただ手間はかかったけれど、いずれも問題は解決したのでよかった。

 今日は今年最後の胃腸科へ行く。そのあといつものようにヨーカドーとシマホに行く予定。来週の月曜日は半年に一回の歯医者である。本当は11月行かなければならなかったのだが、何かと忙しく来週になってしまった。そうこうしているうちに今年も残り半月となった。


by office_kmoto | 2018-12-15 09:16 | 日々を思う | Comments(0)

11月のあれこれ

 もうすぐ11月も終わる。今月は自身のことは書かなかったので、まとめて書き込んでみる。

 孫が学校から帰ってくると、娘が仕事から帰って来るまで、我が家で過ごす。その間おやつを食べたり、宿題をやったり、テレビのドラマの録画を見たりしている。ときに孫の友達が遊びに来たりして、結構わいわいやっている。
 今時の子供が遊ぶとなれば、ゲームをやったりするのだろうが、如何せん我が家にはゲーム機がない。娘や息子が小さいときは、ゲーム機はもちろんあった。しかし子供たちが大人になったので、ゲーム機など処分してしまっている。
 ということで、孫が家で遊ぶとなれば、何でも手作りで遊ぶものを作ったりしている。昔自分たちが子供の時遊び道具を作って遊んだように、身近にあるものを使って、遊び道具を作る。要するに工作をやる。
 今回クリスマスツリーを作ることにした。もともと我が家にはもうクリスマスツリーも処分してないものだから、孫が作ろうと言って始まったものである。たまたま障子の張り替えをしたとき、障子紙を巻きつけてあるダンボールの芯が出てきたことから始まった。その芯をペットボトルが入っていたダンボール箱で固定して、ツリーに見立てて飾り付けようということことである。
 Seriaへ行ってクリスマスツリー用のモールを3本買ってきて、それを義父が残していったさつきの枝を固定するための銅線を使って傘の骨のようにして、そこに巻きつけた。あとは家にあった色画用紙や折り紙や、牛乳パックを使って飾り付ける小物を作ってみたら、何となくそれらしくなってくる。最初は孫にそうした小物作りを任せていたのだが、それらしくなってくると、教えているだけじゃ物足りなくなり、ついつい凝った小物をネットで検索して作ってしまった。うまく出来ると、それを孫に教えて作らせた。
 出来上がったのがこれである。おおよそワンコインでツリーが出来た。


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 23日に孫の七五三の祈願のため亀戸天神へ行く。天気は昨日と打って変わって快晴となり、予報で出ていた木枯らし一号も吹かずに、お参りにには絶好の日であった。孫は三歳のときもここに祈願に来ているが、あの時撮った写真を見ると、幼かった。
 この春、こちらに来たときは、表情に不安げなところがあったが、今ではごく普通に小学一年生として過ごしている。娘と一緒にこちらの生活を楽しんでいるのがよくわかる。
 家に帰って来て、今日の写真をプリントしたのを見ると、成長したなあとしみじみ思う。
 翌日写真館に行って、記念の写真を撮った。

 Amazonで昨日注文した佐伯一麦さんの本が届く。この本は仙台の出版社で発行された本だ。だからか、ネットで気になる作家さんの新刊が発売されると教えてくれるサービスを利用しているのだが、この本は連絡がなかった。たまたま佐伯さんの新刊が出ているのをネットで知ったのであった。このサービスは地方の出版物には対応していないのだろうか。
 私が利用するhonyaclubだと「出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)」とある。以前ここで地方の出版社の本を注文したとき、取り寄せまであまりにも日数がかかったため、自動的に注文が取り消されたことがある。もしかしたらここで注文したらまた同じことになるかもしれないし、少なくとも日数はかかりそうであった。ちなみに紀伊國屋書店ウェブストアだと「お取り寄せ(通常、1~3週間で出荷)」とあるので、やはり取り寄せまでは時間がかかりそうであった。ところがAmazonだと在庫を持っていて、昨日注文したら今日届くのである。やっぱりAmazonはすごいな。
 やはり昔本屋に勤めていた頃、お客から地方の出版社の本の注文受けたことが度々ある。その時は通常の注文よりも取り寄せまで日数がかかるかもしれない旨をお客に伝えた上で、注文を受けた。
 注文を受けてとりあえずすることは、当時神田にあった書肆アクセスへ行って、そこで在庫を確認する。さらにやはり当時あった鈴木書店へむかい、そこでも在庫を確認した。この二つの問屋にないと本当に厄介なことになり、入荷まで1か月近くかかることもあった。 お客も呆れ顔で「まだなの?」と言われる。待ってくれるだけ有り難く、時にはキャンセルされることもあった。
 世の中これだけ多くの本が流通している中、お客が求める1冊にも迅速に対応してしまうのだから、昔のことを知っているだけに、今の時代はすごいな、と改めて思ってしまう。

 聞かなくなったレコードが実家にあり、父親に処分を頼まれる。そして私も本棚にかつて聞いたレコードがある。もうプレーヤーもないし、おそらくこれらのレコードを聞くこともないだろうと思い、一緒に処分することにした。
 ネットでレコードを買い取ってくれるところがあったので、申込みをすると、梱包用のダンボール一式を送ってきた。この梱包用ダンボール一式がすごい。ダンボールはもちろん、布粘着テープ、そして「買取申込書」を記入するためのボールペンまで付いてくる。申込書を書き込み、レコードを梱包し、後は所定の宅配業者に電話をすればもう記入済みの搬送用伝票まで持って来てくれるという。とにかく至れり尽くせりで、ここまでしてくれているのに、処分が目的でほとんど価値などないレコードを送ってしまうことに恐縮してしまう。

 図書館で借りた本を返しに行く。借りた本は4冊だった。それを二週間で読むわけだが、これまでだと4冊くらい一週間ほどで読み終えられるのだが、今回は返却日ギリギリまでかかってしまった。本が読める時間がこの春以降少なくなったためである。それでも本が読める時間が限られている中で、少しずつ本を読むのも悪くはないな、と思い始めている。
 これまでような一日中本が読めるというのは、ある意味しまりがなく、ダラダラした感が拭えない。しかし空いている時間で本を読むというのは、それなりの緊張感が伴う。それにじっくり時間を掛けて本を読んでいると、その本への愛着感というか思い入れが深くなり、案外いいものじゃないかと思うようになった。
d0331556_12492802.jpg そんな夜に佐伯一麦さんの『麦の日記帖』(プレスアート 2018/11発売)を読む。副題には「震災のあとさき2010-2018」とある。この間の佐伯さん日記である。
 日記と言っても雑誌に連載されていたもので、佐伯さんのさりげない日常が綴られている。読んでいる内にこれまで読んできた佐伯さんの身辺小説を読んでいるように感じられた。でもそれらの小説がどう佐伯さんの日常に係わっていたのかが多少わかって興味深かった。また『鉄塔家族』の親方がいつも「けつねうどん」注文していた食堂がなくなってしまったことを知り、読んでいる私も残念だなと思えるのがおかしかった。それだけこの小説が好きな証拠であろう。
 実はこの本で密かに期待したのは、東日本大震災での佐伯さんの被災状況を詳しく知りたかったし、それをどう感じ、その後どう対応したのかも詳しく知りたいところがあったが、ここでは深く震災には触れていない。けれどあの時のこと、そしてその後は仙台在住であることで、触れないわけにはいかないところがあって、その時々震災、被災した知人、友人のことをさりげなく触れている。そういう機会が多いことで、震災被害の甚大さを伝えているといっていい。


 一路、北上川河口の葦原へと向かう。運転手さんに震災のことを訊くと、「だめ」「全部流されちゃった」と言う。「でも、身内に亡くなった人がいないから、まだいい」とも。途中、大規模仮設住宅をいくつか通り過ぎる。まだ家に入れない人たちが多くいるのに、東京オリンピック招致で沸いているこの国は、やはりおかしい。


 この記述は2014年2月に多分連載雑誌に載ったのだろう。今年も大きな地震が起きたし、台風や集中豪雨で大きな被害を出した。それらの自然災害に被災し苦労されているいる人が多くいる中、相変わらず「2020東京オリンピック」と騒いでいるし、それだけでなく、今度は大阪で万博をまた誘致する。この国はなにかお祭りをやっていないと成り立たない国なのかと思ってしまう。いつも経済効果とかなんか言って、何かを見つけ、それだけを頼りに走り続けないといけない国になりつつある。しかもそれはいつも外国人相手だ。外国観光客を頼りするしかないのか。それでいて、いつでもウエルカムと言いつつ、一方でオーバーツーリズムに悩まされ、我慢している。
 おかしいというより狂っているとか言いようがない。

by office_kmoto | 2018-11-28 12:50 | 日々を思う | Comments(0)

10月18日 木曜日

 晴れのち曇り。

 この夏、近所でアパートを建てているという大工さんが訪れる。なんでも今建てているアパートの現場から我が家の屋根が見えるらしく、その屋根の一部が剥がれていると教えてくれた。慌てて工務店に電話し、屋根の状態を調べてもらうと、やはりプレートが浮き上がっているらしい。とりあえず応急処置をしてもらうが、いずれにせよ屋根の葺き替えが必要ということになる。この家が建って約30年近く、一度も屋根のことを考えたことなかったので、それは仕方がないようだ。
 屋根の修繕をするためには足場が必要となる。どうせ足場を立てるなら、外壁の塗装もしたらどうか、と工務店から提案がある。さらに隣のお寺の雑木林からの落ち葉が樋に詰り、雨が流れなくなり溢れること度々あるので、その樋も落葉の入らない樋に変えることになった。
 最初は工事は三週間程度で終わる予定であったが、ここのところ雨が続き、工事が出来ないでいる。このままだと予定よりかなりずれ込むことになりそうだ。
 そのため足場がいつまでも家の周りを囲い込んでいる日が続く。これが鬱陶しくて仕方がない。天気が悪くて部屋はただでさえ暗いところへ足場に掛かるシートと外壁塗装のための養生シートが窓を覆っているので余計に暗い。気分が滅入ってしまって仕方がない。

 本は毎日読んでいるが、ここのところ天気、鬱陶しさため、ページはなかなか捲れない。何とか読み終え、次の本を手にするが、ちょっと読んでは本を置いてしまい、違う本を手にしたりする。
 d0331556_06462442.jpg こんな時永井龍男さんの随筆(『雑談衣食住』講談社刊 1973/6発行)を読むのがいい。読んでいると気分が落ち着く。身辺雑記なのだが、その味がある文章が心地よい。書かれている内容はどうってことないのだけれど、肯いたり、苦笑したりしてしまう。
 それに何よりも本そのものが持っている手触り感がいい。
 私は本屋出身の人間なので、図書館で借りてきた本以外、昔からむき身で本は読まない。何らかのカバーを付けて読む。けれど永井さんの随筆集はカバーを付けない。その手触り感を味わいたいからである。これはこれまで読んできた永井さんの随筆集すべて言える。手にすっぽり収まるサイズ感がいいし、何よりも装丁がしっかりしていることである。これが57年前に発行された本とは思えない。
 先日図書館で借りてきた新刊など、まだ発売されて間もない本なのにもうページが割れてしまっている。こういうのを見ると本作りは昔の方がしっかりしていたんだな、と思う。ページをめくるときに不安感を残すずさんな装丁はしてほしくない。本は手にして読むものである。ページをめくることで読めるものである。その基本がしっかり成されていないのが最近は多いような気がする。デザインにしても永井さんの本はシンプルなのだけれど、だからこそその内容が落ち着きのある文章たちが集まっていると感じさせる。
 今のテカテカに光ってコーティングされた表紙は手に持ってなじまないし、最近は著者の写真を堂々と表紙を使っていたりして、そのままだとイライラしてくる。(だから余計にカバーが必要になる)
 それと昔の本は紙質もいいものを使っているから、57年経ってちょうど良い感じに枯れて、目に優しい。先日買ったばかりの新刊を読んで一番に感じたのは、ページが白すぎるというものだった。

 今屋根の葺き替え、外壁の塗装と工事に入っていると書いたが、当初はすぐ工事にはいるつもりはなかった。遅くても来年の消費税が10%になる前にやればと考えていた。
 2、3日前に安部首相が今度こそ間違いなく消費税を上げると言っていた。これまで二度先送りしているので、ここでさらに先送りとなれば沽券に関わるといったところなのだろう。1年前の今から断言しておけば、増税後の混乱や消費の落ち込み対策に時間が取れるというところらしい。消費の落ち込み対策として食料品や生鮮食品などには軽減税率が適用される。その線引きがワイドショーなどで物議を醸している。
 孫と一緒に図書館に本を借りに行った帰りに図書館の前にあるコンビニであんまんを買ってイートインスペースで食べた。この場合10%の消費税がかかる。それを持ちかえれば8%のままである。持ちかえると言って、イートインで食べたら、脱税したことになるのだろうか?
 最近コンビニではイートインスペースを設けているところが多いが、せっかく利便性をなどを考慮して作ったものが、これじゃ厄介者になりかねない。これがあるためにわざわざ持ち帰りかどうか、レジで訊かなければならなくなる。
 増税後の消費落ち込みの対策として、小規模店舗でクレジットカードで支払いをすると2%分のポイントを付与すると言う。これが問題である。町中の小さな店は基本現金商売であろう。だからカードは使えない。客がカード支払いを要求しても読取り機ない以上どうしようもない。このためにレジを変えたり読取り機を導入したりしなければならない。
 実はこれが大変なのである。勤めていた会社が経営していた調剤薬局で一部負担金をカードで支払いたいという患者さんが多くなってきて、銀行系列の信販会社に相談したことがある。何を相談したかというと、カード読取り機の設置、読取りのためのインターネット回線の準備などまず下準備に手間とお金である。
 そして何よりも信販会社に支払う手数料の負担である。これが馬鹿にならない。いくつかの信販会社と交渉し、イニシャルコストとランニングコストの両方を負担の少ない信販会社を探した。テレビのニュースではカード支払いを出来るようにするためには、店が信販会社に手数料を払わなければならないことなど触れているのを見たことがない。国は客には2%分のポイント還元はするけれど、カードを使えるようにするためにかかるコストは負担しないのであろう。
 それとカードを持てる人と持てない人がいるということである。年寄りがこれからカードを作るとなると何かと審査がうるさいと聞く。
 実際スマホを買い換えたとき、ポイント還元率がいいと言うので店員に勧められるまま、指定のカードを作ったのだが、あっさり審査に落ちた。無職、年金受給予定者だと、カードを発行してくれないらしい。まあカードは持っているから、新たなカードを作る必要はないので、それはそれでいいのだが、携帯料金支払い方法がカード払いにしていたので、このままだと宙に浮いてしまうのではないか、と思い販売店に電話した。そうしたら、支払い方法変更のため、もう一度店に来いというので、腹が立った。だから、おたくらの関連会社であるKDDIフィナンシャルから失礼なメールが来たこと。そしてもともとカードを作れと言ったのはそちらであること。私はもう年齢も年齢だから新規カードは作れないんじゃないのと言ったにもかかわらず、大丈夫だと言ったのはおたくらであること、など一気にまくし立て、そちらでなんとかしてくれと言い放つ。

 カード支払い2%ポイント還元は、国がキャッシュレスの国際化に、この際対応したいということらしい。2020年にはオリンピックもあり、外国人が多く来ることもあるから、日本のキャッシュレス化をアピールしたいのだろう。(もういい加減にオリンピックのため、というのはやめてほしいものだ)しかしそれが簡単に出来ない事情があることを役人たちは知らない。
 もっともこのどさくさ騒ぎも、そうそう収まり、8%であろうと10%であろうと関係なくこれまでのように利用してしまうのだろうし、別にポイント2%還元されても大した額じゃないしということで、諦めちゃうのを待っているのかもしれない。

 さて、このように年寄りが住みづらいことになりつつあるが、昨日小松川警察署から電話があり、近所で振り込みサギの電話があったことで、注意喚起の電話を頂く。なかなか細かく注意する点を教えてくれた。懇切丁寧な電話なので、イラついちゃいけないと思いつつも、電話が長くなっていくのでイラついてしまう。ただ自分は関係ないとは思っていないし、サギのターゲットになりかねないことも自覚しているから、注意するに越したことはない。

 あいかわらず二週間に一回整形外科に通っている。首に痛みあって、その時にリハビリで首の牽引をやってもらう。痛み止めと筋肉を弛緩させる薬の処方箋を書いてもらい、近くの薬局で薬をもらう。
 結局この痛みはある程度やむを得ないところがあるようで、だから痛みとつき合うしかないようだ。
 特に首が痛くなるときは、たとえば天気の悪いときなどで、それ以外はちょっと痛いなという程度に落ち着いている。その程度で済んでいるのは、毎日薬を飲んでいるからか。それとも薬を飲まなくても安定している時はこの程度なのかわからない。なので先生に今飲んでいる薬を特に痛みがある時だけ飲むようにして、そうでないときは飲まなくてもいいかどうか訊いてみると、今のところ症状は安定しているから、それを試してみるのもいいかもしれないと言われる。
 ということで、今日から薬を止めてみることにする。後は頓服としてもらった薬を飲むことにする。

 スマホを買い換えたことは書いた。今まで持っていたスマホは簡単携帯ほど年寄り臭いものでないにせよ、まあそれに近いものを持っていた。そのスマホを持ってもう4年になる。だからスマホは有段者になっただろうから、上位機種に今回してみたわけだ。それに4年も経てば、そろそろあちこちおかしくなりつつある。完全に壊れる前に買い換えるほうがいい、ということでそうした。目が悪いので、少し大きめのものにする。
 まあ、カッコイイ。さっそくAmazonでケースを購入。スマホのサイズが大きいので首に掛けられるストラップタイプ付いた手帳型にする。
 私は臍曲がりなので、iPhoneは好きじゃない。それにAndroidの操作に慣れているから、iPhoneの選択肢はなかった。
 さっそく「OK Google」とやってみる。(ミーハーなのだ)天気を訊けば、CMにあるように音声で答えてくれる。ものすごく感動する。
 ただこれまで持っていたスマホで使っていたアプリがない。必要なものをインストールしなければならないので、せっせとインストールした。

 読みたいと思って区の図書館の検索をかけるとないことがわかり、それではとお隣の江東区の図書館はどうだろうと検索を掛けるとあることがわかった。それを予約し、自宅からいちばん近い江東区の図書館に取り置きしてもらっていた。
 今日朝一番で借りに行った。借りに行くと言っても、地下鉄で2駅先で、新船堀橋を渡らなければならない。今日は午前中は日も照って、サイクリング日和なので、のんびりと新大橋通りを走って行く。
 今までこちらから中川・荒川を渡るときに橋の上に出るには、歩行者用の階段の横に自転車を押して渡る通路が付いているので、そこを自転車を押しながら登っていく。これが結構きつい。しかし前回、橋の上にでるエレベーターがあることを発見し、今日はそれを使って橋の上に出た。これは楽である。いいものを作ってくれた。そのまま新大橋を渡り、江東区に出てすぐに東大島図書館がある。予約しておいた本3冊を借り入れ、引き返す。こちらから橋の上に出る道はゆるやかな坂なので、私でも自転車で登り切れる。今日は暑くもなく寒くもなく、自転車を漕いでも汗ばむこともなく、川風に当たりながら橋を渡りきった。
 こちらに来るのも楽になったので、これからは江東区の図書館も多く利用したい。

 このブログにはトラックバックを受けつけているが、ここのところ訳のわからないトラックバック希望が増えている。一時期同じようなことがあり、しばらくトラックバックの受付を休止したのだが、また始まった。まったく世の中には暇な人間がいるもので、それを受けつけるかどうか、こちらが判断し、おかしいなと思うものは削除するのに、ご苦労なことである。ただそれを削除するのも面倒なので、もうここではトラックバックは受けつけないことにする。もともとトラックバックの必要性をあまり認めていないので、そうすることにした。

by office_kmoto | 2018-10-19 06:53 | 日々を思う | Comments(0)

10月2日 火曜日

 晴れ。 

 昨日の夜中に大きな台風が来て、強風で隣の寺の木の葉や枝が玄関先に散らばっていた。大きなタブの木なので、太い枯れ枝があちこちに引っかかっていたのが、強風で落ちてきたのだ。
 今、我が家は屋根と外壁工事をやっていて、家の周りに足場が組まれている。そのため庭も玄関先同様に枯れ枝や落葉が散乱している。本当はきれいに取りのぞきたいのだが、気になっても、足場があるため掃除することが出来ないでいる。チューリップや水仙を植えたいのだがそれも出来ずにいる。工事は今月中旬までかかるというから、それまで荒れた庭のまましておくしかない。

 沢木耕太郎さんの新刊エッセイが出た。これはすぐに買うことにしていたのだが、それをブックオフオンラインで購入する。最近新刊を買うときはここを利用する。というのも送料の問題があるからだ。
 最近宅配料金が値上がりし、これまで1,500円以上なら無料だったのが、2,000円以上になった。基本的に宅配料金が値上がりするのは、理解しているつもりである。けれど実際自分が利用するとなれば、やはり何とか送料は無料にしたい。このあたりは矛盾しているけれど、仕方がない。
 ブックオフオンラインはこれまでと変わらず1,500円以上送料無料と変わらないので、ここで新刊を買う。その時欲しい古本があればついでに買う。ブックオフオンラインにはその時在庫がなくても入荷すると連絡をくれるサービスがあり、ここに10冊近く欲しい本が連絡待ちをしている。そして連絡があると、新刊と組み合わせて1,500円以上にして、何とか送料負担を逃れている。ネットの新刊本屋さんではポイントなど付くが、もともと微々たるものだし、使わないうちにポイントが消滅してしまうこともあり、それならここで買えば、古本も一緒に買えるので、私には今、ここが一番利用価値がある。それに送料負担分で、古本が下手すれば2冊も買えてしまうから、馬鹿にできない。
 というわけで、ネットで注文が完了すると、翌日からいつ本が届くのだろうかと気にかかる。待っていれば、数日で届くのだから、放っておけばいいものを、どうしても、早く手にしたい気持ちになってしまうのだ。そのため追跡サービスを使い、今どのあたりに注文した本があり、明日あたり届きそうだな、と確認したりする。その数日が待ちきれないのだ。我ながら馬鹿みたいなのだが、性分なもんで、毎度同じことをしてしまう。

 最近は読んだ本をまた読み直すことが多くなってきた。だからここで同じ本の感想を書いたりする。それは私の中で、せっかく読んだ本だから何か書かなければならないという、言ってみれば本に対して申し訳ない気分がそうさせる。けれど読んで手もとにある本は何か自分に引っかかった本だから手もとに置いてあるわけだし、それはすでに読んだ時に書き込んでいる。だから改めて何かを無理して探して書く必要などないのではないか、ということに気づく。何か探さなければ、前回とは別のこと書かなければ、という意識は捨てて、純粋に本の内容に入り込んだ方がいいに決まっている。今さらながらそんなことに気づく。
 昔読んだ本を改めて読むというのは、安心できるからか、何だか落ち着く。読んでいる本が終わり、次に読む本を決めているのだけれど、素直にその本を手にできないときが多くなってきた。寄り道してしまう。本棚を眺めていると、どうしても読んだに目が行ってしまうのだ。何だか本まで新しいものに手を出しにくくなったのかと、ちょっと情けなくなる。
 それでもなんとか本棚に抱え込んでいるまだ読んでいない古い本を引っ張り出し、頑張って読みたいな。



by office_kmoto | 2018-10-03 06:31 | 日々を思う | Comments(0)

9月10日 月曜日

曇りのち雨。

 年金事務所に年金請求書を提出に行く。ついに私も年金受給者となるわけだ。年金請求書は7月に届いていて、8月に必要な書類を区役所から取り寄せたり、いろんな書類をコピーして添付したり、銀行へ行って印を押してもらったり、結構手間がかかった。
 でも昔会社でこういう書類作成はやってきたので、こういう提出書類の作成は嫌いではない。
 いくつか記入漏れはあったが、何とか提出が終わり、12月から年金が支給されることになる。
 帰りに年金事務所の近くにあるコーナンへより、毎年植えているチューリップの球根と水仙の球根を買う。今月末あたりに植えようと思う。
 帰りに図書館にも寄って予約していた本を借りる。これは孫と一緒に作る工作本だ。そして2週間に1回行く整形で首の牽引をやってもらい、痛み止めなどの薬をもらう。その後スーパーで買い物をして帰る。

 佐伯一麦さんの『遠き山に日は落ちて』を読む。何となく読みたくなったのだ。この本は佐伯さんの本の中で好きな本で、何度も読みたくなる。特に心が疲れた感じがする時に読むと、安らぐ。
 斎木と奈緖が蔵王山麓の長いこと住まなくなっている家を借りて、そこで生活を始める。家や庭は荒れ放題になっているが、それを片付け、生活しやすいようにしていく。庭を掃除すると、かつてここに住んでいた老人が植えた草木が芽を出し花を咲かせる。庭には大きな丹波栗の木があり、屋根に「ゴツッ」と硬い音が響く。毬栗が屋根に落ちた音だ。ここが好きだ。ここには自然に生命合わせて生きている村人の姿があり、じつにいい小説だと思う。そこにある村人の姿はしみじみと感じ入る。主人公たちや村人たちの生活にはそれぞれの屈託が淡々と描かれる。それなりに生きてくれば、さまざまなことをかかえこむことにもなるが、それでも生きていかなければならない。「そういうもんだよなあ」と思わせる。それがいいのだ。
 またあの大作『鉄塔家族』をまた読みたくなる。


by office_kmoto | 2018-09-12 06:26 | 日々を思う | Comments(0)

8月18日 土曜日

 晴れ。

 ここのところやっと“命に関わる危険な暑さ”から解放された感がある。予報ではまた暑さはぶり返すとは言っているが、お盆も過ぎたことだし、少しは殺人的な暑さから解放されるかと思われる。
 今年はこの暑さで体力も落ち、免疫力も落ちたみたいで、帯状疱疹になってしまった。医者からそうなっていると聞いて、薬を処方してもらい、これで大丈夫かなと安心していると、胸から背中にかけて激痛が走る。これにはいささか驚き、その旨を説明し、リリカカプセ25mgという薬を追加で出してもらう。アメナリーフ錠200mg は1週間分飲まないと行けないらしく残りの2日分もその時出された。
 それでやっと湿疹の赤みも消え、良くなりつつあるし、痛みも治まったので、回復に向かっているのだろう。考えてみればことに夏は私にとってもこれまでなかった夏であった。だから生活のリズムも崩れ、そこにこの暑さも加わり、からだがついて行けなかったのかもしれない。

 久しぶりに神保町の古本屋を歩いてみる。とにかく久しぶりに地下鉄に乗って外に出たので、最寄りの駅にホームドアが付いていたのに驚き、街を歩けば、様相が変わっているのに驚く。かつてあった店がなくなりこれまでこの街に似つかわしくない新しい店が出来ている。
 店に入ればやはり今までとは様相が違う。思わずこの前ここに来たのはいつだったかな、と考え込んでしまう。様相が違うから当然戸惑う。どうも新しいことについて行けなくなっている。その分疲れる。
 日々変わらないとやっていけない時代なのだろうが、そのスピードが速すぎないか?。

 これといって欲しい本があるわけではなかったが、神保町へ行ったのは、古本を見ること、それとやはり今どんな新刊が出ているのか、地元の本屋では見ることの出来ない新刊本を見てみたかったからだ。やっぱり大きな本屋は新刊がたくさんあっていいなあと思う。三省堂や東京堂のイベントコーナーなど見ていて楽しい。
 東京堂では井狩春男さんの「返品のない月曜日」が東京堂限定復刊で並べられていた。“なんで今頃?”と思った。東京堂の担当者は鈴木書店を懐かしむ人がいるのかもしれない。それともかつてこんな問屋があって、そこにこんな人がいたんですよ、というのが面白いのかもしれない。

 古本は吉村昭さんの本を1冊と雑誌「東京人」の副編集長だった人が書いた文庫本を1冊購入する。
 帰りは岩本町まで歩き、秋葉原のブックオフにも寄ってみたが、面白い本はまったくなかった。ここのところブックオフはつまらなくなった。要するに私が読みたいと思う本がないのだ。ヤングアダルト向けの本といわゆる資格試験のための参考書が多くなり実用一辺倒になりつつある感じだ。文芸書も最近の作家が中心になり、ちっとも読みたいという気になれない。もちろんそれは偏見であることはわかっているが、ただわざわざ若者ぶるのもおもねるみたいで嫌だ。
 ノンフィクションでも最近の作家の書くものには内容の重みが感じない。う~んと唸らせられる本が読みたいのだが、そんなものはここにはない。まあ、考えてみれば、本を買ってすぐ売ってしまう人がブックオフを利用するわけだから、それをここで期待するのはそもそも間違いなのかもしれない。その点神田の古本屋は見るべき本がたくさんある。
 というわけでしっくりこないまま帰宅する。


by office_kmoto | 2018-08-19 06:55 | 日々を思う | Comments(0)

帯状疱疹

 4~5日前から左胸に赤い発疹が出来はじめ、それが斑点になりピリピリと刺すように痛み始め、引きつる感じがしていた。その痛み、引きつりがひどくなったので、近くの皮膚科に行った。先生はその斑点を一目見て、帯状疱疹ですね。と言う。帯状疱疹?聞いたことがあったが何のことかわからずいると、パンフレットを取り出して説明してくれる。どうやら水疱瘡をやった人が、それが治ったあとでもウイルスが体内の神経節に潜み、それが60代を中心に加齢や過労、ストレスによって再び活動し始める、それが帯状疱疹らしい。要するに水疱瘡の再発ということなのだろうか?
 症状はからだの左右どちらかに現れ、胸から背中にかけてもっとも多く現れるという。まさに私の今の症状だ。
 やれやれ、また加齢か、と最近自分のからだに起こる不具合のほとんどが加齢に関係する。
 先日歯医者の半年に一回の定期検診に行った時も、歯が年齢に応じて、おかしくなっているところがあり、それは避けられぬことで、どうしようもないことなのだ、と言われたばかりであった。今悩まされている首の痛みにしても同様で、長年からだを使ってきたことで経年劣化してきて、首の痛みに悩まされている。そこへ体力や免疫力も衰えはじめてきているものだから、今回帯状疱疹にもなったわけだ。
 ということで、ここは院内処方なので、抗ヘルペスウイルス薬、アメナリーフ錠200mg錠5日分と、塗り薬を出してもらう。会計で5千いくらと言われ驚く。えらく高いと思ったのだ。簡単に診察してもらい、「はい、お薬出しておきますね」と言われ、5日分処方されて、5千円は高いと思ったのだ。
 とりあえず会計を済まし、診療内容の明細を見ると、薬の点数が1400いくつとなっている。薬が高いんだ。
 疑うわけじゃないが、薬価はどれくらいなのかネットで調べてみると1437.1円となっている。これが1回2錠、5日分の3割負担となれば、なるほど5千円は超える。今まで胃薬とか目薬とか、痛み止めやローションなど安い薬しかもらっていないものだから、ついつい貧乏性が出て来る。
 昔薬局経営に携わっていたとき、在庫がどんどん膨れ、問屋の支払いに苦労し、資金繰りに慌てふためいていたときを思い出す。これはまだ序の口の方なのだろう。薬代も馬鹿にならないものなのだ。

 5日後又来てください、と言われている。そういえば台風が近づいている。金曜日は大丈夫かなあ。早く治ってほしいけれど。


by office_kmoto | 2018-08-07 05:59 | 日々を思う | Comments(0)

言葉拾い、残夢整理、あれこれ


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