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Kindle

 Kindleが日本で発売されてすぐ購入した。
 私はどちらかといえば、電子書籍に対しては、“どうなんだろう?”という立場なのだが、それでも“おもちゃ”として持ってみたいと思っていた。
 ここ数年、これからは本格的な電子書籍の時代で、どんどん普及していくと言われている。
 日本ではこれまで何度もそう言われてきて、その都度話がしぼんでいったものだから、今回も鵜呑みにはできない。
 とにかく作品が、コンテンツが少なすぎる。Kindleを手にしたとき、どんな本が読めるんだろう、と検索したが、最初はこれといって読みたい本が見つからなかった。試しに数冊購入した程度である。以来そのまま放りだしていた。

 そうしているうちに、開高健さんの全集が電子書籍化されることを知る。また司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』も同様に電子書籍化され、現在刊行中である。どうやら今回は本当に電子書籍が普及していくのではないかと思わせる。

 Kindleで作品を読んでいて、これは案外いいじゃないか、と思わせるのは、文字が大きくできることである。
 歳をとって困ったな、と一番思うことは、細かい文字が読みづらくなったことである。これは予想もしていなかったことだけに正直愕然とした。昔は間違いなく読めた文字が読めないのだ。読むのに苦労する。このことによって、後で時間が出来たらじっくり読もうと思っていた本が、簡単に読めなくなってしまったのである。いずれも文字が小さすぎるのだ。一時は読みたいために買い直そうとも考えたこともあったが、そこまでするなら、読まなくてもいいか、と諦めたりする。
 また昔読んだ本を読み返したいと思っても、本が経年劣化してしまい、読むのに神経を使う。『竜馬がゆく』がそうである。
 私が『竜馬がゆく』を読んだのは高校時代であった。夏期講習の予備校で、講習そっちのけで夢中になってしまった。以来私は司馬遼太郎さんのファンになって現在に至っている。その『竜馬がゆく』をもう一度読み返したかったのである。当時読んだ本がまだ私の本棚に置いてあるが、なにせ40年前の本である。さすがに本の傷み方は半端じゃない。読み返したくてもこれじゃ読み返せない。そんなときに、電子書籍版でこの本が出ると知って、うれしかった。今度はKindleで読もうと思ったのである。
 開高さんの作品も、これ一つですべて読めるのである。ものすごく魅力を感じている。

 Kindleは確かにそれ単体では重い。けれど私の場合、本を読むとき、必ずメガネがいる。つまりちょっと外で本を読む場合、本とメガネを一緒に持ち歩かなければならないので、それを考えると、外に出るときはKindle一つだけ持って出ればいいのでありがたいのだ。
 また電子書籍は本と比べて安いというのがある。本の場合紙代とかいろいろかかるのに比べ電子書籍はデータだけであるから、それはわかる。しかしだからといって必ずしもお得か、といえばそうともいえない。本にはいろいろ呼び方があるが、新古、中古、古本、リサイクル本というのがあるからだ。
 私の場合Kindleで読みたい本を「ほしい物リスト」に数冊入れている。今は買わないけれど、いずれ買うかもしれない、という本である。そのリストに入っている本を先日イオン系の本屋でリサイクル本として見つけたのである。Kindle版では1,365円となっている。本は1,600円(外税)であるから、確かにKindle版の方が安い。けれどリサイクル本はワゴンの中にあり、350円だったのだ。しかもかなり状態がよく、たぶん前の持ち主は、読むのを諦めた本ではないかと思われる。だったらこれを買った方がいい。もちろんこっちを買い、リストを削除する。
 とにかくKindleも捨てた物じゃないことは、わかり始めている。自分にとってメリットのあると認識している。だからうまく利用しようと考える。もちろん本も新刊、中古、古本等もうまく利用して、作品をこれからも読んできたいと思っている。Kindleは私の中で本の新しい読み方を提供してくれるものとなりつつある。
by office_kmoto | 2013-07-28 06:18 | ものを思う | Trackback | Comments(0)

またブログを再開します。

 8年近く自宅にサーバーを置いて自分のブログをやって来た。しかしさすがに8年も一日も休まずサーバーが動かしてきたので、寿命が来たのだろう。調子が悪くなってきた。
 そして私の方も8年もブログを維持してきたことに疲れはじめ、そろそろ店じまいしてもいいかなあ、と思いブログを閉鎖し、サーバーの電源を落とした。
 しかしやっぱり何かを書きたい。そんな気分になっている。もともと8年もあれこれ書いていられたのも好きな本のことだったからだ。
 本は毎日読んでいる。むしろここのところそれまで忙しくて読めなかったので、次から次へと読んでいる。
 本を読めばいろいろなことを思うし、あれこれ考えさせられる。まあそれが本を読む楽しみなのだが、それをそのままにしておいていいのか悩む。やっぱり何かの形で残したい、と思ってしまう。

 またブログやろうかな?

 そういう気持ちになって、ここにささやかな自分のブログを開設した。しかし今回は少々趣旨を変えたい。これまでのような備忘録として残すのではなく、読んだ本を中心に、自分の思ったことを書いてみたい。だから本のことだけでなく、私の日常にも触れることになると思う。
 ここのところ本に限らずいろんなことを考えるので、それを書いてみたいと思うのである。

 私は今年57になる。後3年で還暦だ。これまでの人生を振り返るほど大した人生を過ごしてきた訳じゃないが、それでもそれなりに紆余曲折があり、落ち込み、笑い、諦め、悔しい思い、失望などを経験してきている。思い出として振り返れば、笑い飛ばせるものもあれば、思い出す度に腹が立つこともたくさんある。そんなものが「私の引き出し」に詰まっている。つまらないものであるが、それを整理したいと思うのだ。

 ブログをやるにあたり、そのタイトルをどうするか悩んだ。最初、これまでの自分の過ごしてきた生き様を整理できればいいな、と思っていた。たまたま読んでいた免疫学者の多田富雄さんの『残夢整理』というエッセイの書名がそれにぴったりのような思えたので、それを使わせてもらい、試験的に始めてみた。「残務」でなく「残夢」が良かったのだ。
 とにかくそれで試験的にスタートしてみたが、どこかしっくりこなくなってしまった。どこかキザな感じが頭にあり、これから書こうとしているのはそんな大それたものでもないのだから、もっと簡単なものがいい、と思い始めた。
 結局私の中にあるものを書くわけだから、それにふさわしいものがいい。確かに残夢整理をしていくつもりではあるが、整理するのは「私の引き出し」にあるものだから、そっちの方がぴったりじゃないか、と思い、ブログタイトルを「私の引き出し」と改題し、副題を「残夢整理」とすることにした。

 今の私は、年齢的にも、環境的にも、人生の転換期にいるのではないか、と思っている。だからちょうど自分自身を見つめ直すいい機会である。それを読んできた本や、経験してきたことなど、書いていれば、いつの間にか「私の引き出し」を整理していけるんじゃないか、と思っている。
 思うこと、考えたこと、感じたことはたくさんある。これからゆっくりと書いていきたい。
by office_kmoto | 2013-07-23 10:06 | Trackback | Comments(0)

言葉拾い、残夢整理、あれこれ


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